【声優さんに会いたくて 第6回】咲野俊介さん、西村太佑さん、山口勝平さんに会いたくて!

こんにちは!観劇の帰りに立ち寄った本屋でハシビロコウ柄のバッグを衝動買いしてしまったライターのハシビロコです。
このコラムでは、私、ハシビロコが実際に声優さんに会える場所に飛んでいき、じーっと観てきた感想をレポートします!

今回飛んでいったのは西村太佑さんが主宰を務める劇団・グワィニャオン公演『六月の斬る』。日清戦争開戦間際の日本を、元新撰組隊士を中心に描いた作品。咲野俊介さんは斎藤一を、西村太佑さんは島田魁を、山口勝平さんは永倉新八を演じています。

新撰組、と聞くと若くて血気盛んな人物を想像するかもしれませんが、『六月の斬る』で描かれる新撰組はまったく違います。長椅子に腰かけ、若い女性たちと会話をしている様子はどこにでもいるおじさんたち。3人の気さくな演技に親近感を抱きました。

咲野さんは肩にコートを羽織った静かなたたずまいが印象的。髪も白く染めており、「昔は大物だったに違いないおじさん」感が出ています。
咲野さん演じる斎藤は、他の登場人物に比べ口数が少なく、じっとしていることの多い役柄。それだけに、咲野さんが声を発した瞬間に空気が張り詰めます。

西村さんは、他の隊士に比べると知名度が低く不憫な役回りになる島田を、茶目っ気たっぷりに演じていました。着流しにハットという着こなしがおしゃれです。若者にいじられてついムキになってしまうシーンでは会場の笑いを誘います。「近所にこんなおじさんいた」と思ってしまうほど、親しみを感じました。

山口さんは刀ではなく、ほうきを片手に、少し腰を曲げて登場。袴姿で侍らしい格好をしていますが、のんびりとした動きは「本当に元新撰組?」と思うほど。しかし若者に勝負を挑まれると、雰囲気が一変。ほうきを振り回してキレのある殺陣を見せていました。

物語前半はコミカルな要素が多く、終盤に向けてシリアスな展開になっていきます。戦争に突き進んでいく日本で、時代の波に抗い自由に生きようとする人々の姿にぐっときました。
すでに引退した身である元新撰組隊士も、終盤には侍としての姿を見せます。今までいくつもの死地を乗り越えてきた貫録を感じさせる演技に引き込まれました。
新撰組のトレードマークである羽織はこの作品の重要な要素。序盤では新撰組のイメージと異なる衣装を着ていた3人が最後に羽織を着て戦う、という展開にしびれました。
観劇後の気持ちは今作のキーワードでもある「高揚」そのもの。出演者も観客も、全員が満足げな表情を浮かべていました。

終演後には面会タイムが設けられ、出演者と直接言葉を交わすことができました。私も咲野さんと山口さんに直接感想を伝えることができて、とても嬉しかったです。ハイテンションと緊張で早口になってしまいましたが……。
咲野さんに「斎藤一がとてもかっこよかった」と伝えると「かっこいいフリをしてるだけだよ」と冗談交じりの返答が。舞台の上とはまた違い、咲野さんのユーモラスな一面を見ることができました。

そんなわけでグワィニャオン公演『六月の斬る』、じーっと見させていただきました!物販で購入した台本を読むと、登場人物が演技や演出の力でより生き生きとしていたことが実感できました。次は誰に会いに飛んでいこうかな?

グワィニャオン
六月の斬る

出演
西村太佑 / 山口勝平 / 咲野俊介 / 渡辺利江子 / 平塚純子 / 尾形雅宏 / 一色彩世 / 熊木拓矢 / 笠田康平 / 桜咲千依 / 白川璃沙 / 宮崎重信 / 及川崇治 / 田中智也 / 石川健一 / 玉木雅士 / 宮本崇弘 / 坪野谷暁 / 波乃りん / 長廣佳奈 / 菜ノ香マカ / わたなべかずひろ / 市川慎也 / 伊藤慧 / 奥住直也 / 橘佳佑 / 村上美緒 / 桃井絵理香 / 天野ユウ / 柏崎絵美子 / 遠藤純一 / 佐古真弓 / 魚建 / 琵琶演奏: 曽村みずき / 特別出演: 松下勇(11月28日~12月1日)、潘めぐみ(12月2日)

公演スケジュール
2018年11月28日 (水) ~2018年12月2日 (日)

会場
シアターグリーン BIG TREE THEATER