細谷佳正が語る魅力! 『ゴールデンカムイ』、キャストインタビューVol.5公開

小林親弘、白石晴香ら出演する、『ゴールデンカムイ』は、キャストインタビューVol.5として谷垣源次郎役・細谷佳正編を公開した。

①TVアニメ『ゴールデンカムイ』このキャラクター、要注目につきッ!!
キャストインタビューVol.5[谷垣源次郎役]細谷佳正


――原作を読まれたときの感想を教えてください。
 とても面白かったです。囚人の体に金塊の在り処をしるした刺青が彫られていて、解読するには皮を剥ぎ取ったらないというのは凄い設定だと思いました。
日露戦争を経験した軍人たちのお話でもあり、史実が混ざっているのも面白いと思いました。
それに、主人公の杉元がすごく人間臭いんですよ。ポジティブな雰囲気だけではなくて、汚さやずるさも持ち合わせていて、これは男性が好きな作品だろうなと思いました。

――いろんな要素が混然一体となった面白さがありますよね。
 シリアスな展開だけじゃなくて、けっこうギャグもあったりしますしね。しかも、そのギャグがまったく女性に媚びていなくて、潔いと思いました。原作の野田(サトル)先生が面白いと思うもの、好きなものを純粋に描いてらっしゃる感じがします。
ギャグシーンのキャラクターの顔の崩し方にしても、もっときれいに描こうと思えばできるんでしょうけど、あの汚さ、というと失礼ですけど面白いし、いいなと思いました。

――谷垣というキャラクターにはどんな印象を持ちましたか?
 俳優の高倉健さんみたいだと思いました。杉元はちょっと狂気じみたところがあって、静か動で言えば動の雰囲気があるんですけど。谷垣はそことは対極にいて、戦争で人を殺した経験はあっても、中身はすごくピュアで不器用な男だと思うんです。
それで何となく思い浮かんだのが高倉健さんでした。何となく自分の中の高倉健さんのイメージを重ねていけたらなと思っています。


――谷垣役に決まったときの心境を教えてください。
 自分の声じゃない方がいいんじゃないか?と思いました。谷垣は饒舌なタイプではないので。そういう人物が言葉を発したとき、周りを納得させるような説得力を出すには、声質的にもっと深く低く太いほうがいい気がして。
と自分の声はそうではないけれど、この声で自分がイメージしたキャラクターに近づけるようにと思ってやっています。

――谷垣役を演じる上で、とくに意識していることはありますか?
 時々、高倉健さんみたいな感じを、出せる所で出していく事(笑)。多分観てる人には伝わらないレベルのやつです(笑)。

――難波(日登志)監督や音響監督の明田川(仁)さんからは、演技について何かオーダーはありましたか?
 キャラクター像に関しては、僕が想像したものと監督や仁さんが想定されていたものに差異はありませんでした。ただ、第三話で谷垣が木の上のアシリパを発見するシーンでは、決めどころとなるセリフにインパクトを持たせるために、その前のセリフを『優しく言う』みたいな所があるんですけど、その決めどころのセリフと前のセリフのギャップが、自分が考えていたものより本番テイクで録っていただいたもののほうが大きかったです。それによって決めどころがより引き立つものになっていたので、すごくありがたかったです。

――物語が進むにつれて、ご自身の演技が変わってきたと感じることはありますか?
 谷垣は第七師団の兵士のひとりとして出てきますが、そのときはすごくストレスのかかった状態だったと思うんです。軍人ですから、上官の言うことは絶対みたいなところがあるでしょうし。
その後、第七師団と距離を置いてアイヌの人たちと生活をする姿が描かれることで、雰囲気が少し柔らかくなった気はします。
実際、アフレコのガイド映像もセリフのテンポが違っていましたし、セリフそのものも柔らかくなった印象があります。
自分が大切に思うアイヌの人々と話すときに、あまりに日本兵士然とした感じだとうまく交わっていけないと思うし。人としての変化というより、シーンが変わることで別の面が出てきた感じがしてます。


――その過程では、二瓶鉄造との出会いもありました。
 二瓶役の大塚明夫さんと一緒にやらせていただいたシーンは、最初から最後まで全部印象に残っています。同じ時間を共有できたのは貴重な体験でした。
これまで大塚さんとご一緒する機会はそんなに多くなかったので、ロビーにいるときの佇まいや話し方を凄く観察していました。
そういえば、収録の合間に大塚さんが、二瓶が猟犬として連れているリュウの声もやりたいと仰っていました(笑)。二瓶は死んじゃうけどリュウは生きているからという理由で(笑)。
大塚さんはこの作品のことが好きみたいです。

――アフレコ現場での印象深いエピソードがあれば教えてください。
 収録ではガヤといって、環境音というか周りで話している人の声を録ることがあるんです。そのときは自分が担当するキャラクターとは別人になってしゃべるというルールなんですけど、なぜか津田(健次郎)さんと小林(親弘)さんと僕、それにたぶん杉田(智和)さんも顎がしゃくれた状態でしゃべってました(笑)。
それが面白かったですね。


――アフレコに臨むにあたって、キャラクターの魅力や存在感を出すために重要だと感じたセリフはありますか?
 個人的に、谷垣然とした感じを出せると思ったのは、第九話の「鶴見中尉を裏切るつもりの人間がいるということですか? 誰ですか?」というセリフです。何となく理由はないけど好きです。

――今後の谷垣がどう変わっていくのか、ますます楽しみになりました。最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
 素晴らしいキャストがそろったプロフェッショナルな現場ですので、カットを重ねれば重ねるほど、キャラクターにも存在感が出てくると思います。
演者同様、制作陣もこれからさらにのっていくと思うので、物語の展開に期待しながらご覧いただけると嬉しいです。

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